1960年に設立されたスペインのバルセロナに位置する世界ランキングでもトップに位置付けられる2年間のMBAプログラム（BusinessWeek3位(non-US)、EuroBusiness2位）であり、ヨーロッパでは大変有名で競争率も高く、一流の生徒が集まっている。一番の特色は、英語・スペイン語のバイリンガル・MBAプログラムであることであり、1年目は英語によるMBA科目と同時に、スペイン語コースも履修し、2年次が始まる前にスペイン語のプロフェッショナル私権をパスし、2年目は英語とスペイン語を使って、計70科目の選択コースを自分のニーズに応じて選択できる。卒業時には、MBA取得と同時に、トリリンガルになることが可能だ。
　また、ハーバードビジネススクールと共同で開発した独自のIESE方式を用いた教授法は有名で、独自の実践的ケーススタディー、講義方法、グループワークなどは高く評価されている。特にEntrepreneurshipに力を入れており、毎年“New Business Forum”で開催されるビジネスプラン　コンテストも実施している。　企業とのネットワークも強く、様々な企業へ企業研修などをサポートするほか、Projectをはじめとする様々な結びつきがある。このような実践的、フレキシブルなビジネススクールでありながら、母体はNavarra大学というしっかりとした学問分野の母体があるため、芯もしっかりしている。また、スクール全体の運営もフレキシブル、かつ、Marketingもきちんと行き届いている。

　余談ではあるが、IESEを英語読みすると「アイ・イー・エス・イー」になるが、正しくはスペイン語読みで「イ・エ・セ」となる。そのことを知らずに、私はインタビューの時に、学校名を連呼することで熱意をアピールしようと試みたのであるが、今思えば、英語読みであったので、きっと逆効果だったことだろう（笑）