IESEのキャリア・サービスは、企業と学生の仲介という仕事と学生の就職支援という二つのタスクを持っている。一つ目はの主なるイベントは、10月に行われるキャリア・フォーラムであろう。50社を超える企業が学校に生徒をリクルーティングしに来て、会社の説明のプレゼンテーションなどをしてくれるのだ。1年生は、1日、5社以上のプレゼンテーションに参加するように言われており、しっかり参加状況もモニタリングされている。（企業派遣の人も同様だが、皆良いチャンスがあれば狙っているので関係ないようだ）参加企業は、やはり、IB（投資銀行）、コンサルが中心である。

　キャリアフォーラム以外にも、企業からオファーがあった時点で、Job DBにオファーをアップし、締切日とどのような手続きを踏めばよいかをアップしてくれている。また、頻繁に企業を学校に招待して、プレゼンテーションやカクテルパーティを開催してくれる。ただ、全て、昼休みや授業時間外なので、疲れ果てた1年生には、興味があってもなかなか出席が辛い時もある。しかも、カクテルバパーティにだけ、参加して、ドリンクとサンドウィッチだけ貪り食うけしからんものも時々見られる。（すいません、僕です。）

　二つ目のタスクである就職支援というところでは、レジュメ・カバーレターの添削や外部からインタビュワーを招いて模擬インタビューなどがある。模擬インタビューは、他の生徒のインタビューのインタビューも見ることができ、お互いにアドバイスも出来、ビデオも撮っているので、後から自分でレビューにも使える。私の模擬インタビューの模様は、11月13日の日記にかかれているので、興味があればみてください。

　キャリアサービスの利用も、自分から積極的に行けばそれだけの物が得られるだろうし、そうでなければデフォルトのサービスだけである。キャリア・サービスのスタッフと親密な関係を築いておけば、各種色々な情報が得られるだろう。

　現在、サマーインターンシップの活動をしているので、そちらを例に紹介したい。先述のキャリア・サービスのDBにアクセスして、どのようなJob offerがあるか確認し、興味があれば、カバーレターとCVを送るというプロセスである。カバーレターは、一度作成すれば、後は、ある程度使いまわしが聞くので、最初のカバーレターが大事である。そして、アプライ後のインタビューのオファーもDB上で確認できるので、オファーがあればインタビューの日程・場所を確認する。概して、企業が訪校して、まとめてオンキャンパスでインタビューするのが多いようであるが、マドリッド、ロンドン、パリ、ドイツにいかなければならないケースも無論ある。

　やはり、オファーは、IB、コンサルティングが中心となるが、Industryもそれなりに多い。典型的なMBA Jobを希望する場合は、学校のDBをチェックして、それにアプライすればよいが、そうでない場合は、企業に自分からアプローチしていく必要がある。ヨーロッパでの知名度は圧倒的に高いが、反面、日本企業からのオファーは、殆どないので、日本企業の日本での就職を目指す場合は、ロンドンやボストンなどのジョブフォーラムに参加するなど、自分から行動を起こす必要があるだろう。

　また、現在は景気が大変悪いので、今年の2年生は、昨年に比べて大変苦戦しているようである。これは、景気が回復することを祈るしかないだろう。今年のキャリア・フォーラムに来ていたエンロンが、その数ヵ月後に破産するなんて誰も予想しなかっただろうし、不確定な要素も多いと思う。2000年などは、生徒一人当たり2.8のオファーがあったとのことだが、今年は難しいのではないか。